介護タクシーの料金体制

手引き介助介護業務
スポンサーリンク

介護タクシー支払い額は介護保険負担額+運賃

介護保険サービスに対する負担額は1割負担、2割負担、3割負担、負担無し(生活保護・減免など)の方が存在します。

介護タクシー(=通院等乗降介助)には保険負担の他に運賃が必要

通院等乗降介助は移送を伴う介護です。

決してタクシー代を安くする制度ではありません。

タクシーメーターが1,000円だったら、1割の100円を負担すればいいのよね。

介護タクシーはタクシー料金を安くする制度ではなく、移乗などの介護に対して報酬をいただける制度です。介護保険の1~3割の負担以外にタクシー代が発生します。

移送の部分に関しては介護の対象にはならない、また介護保険料をタクシー代に充当させることはできないという理由により、移送費(運賃)は利用者様にご負担をお願いすることになります。

料金は全国統一ではない

現在、各地で色々な料金形態があり、タクシーのメーター料金全額をご利用者様にご負担いただいているケースもあるようですが、割引対応している事業所もあります(割引そのものがややグレーゾーンのようですが……)。

通院等乗降介助の1割のみ(100円前後)で対応している事業所もありましたが、介護保険の1割負担のみで移送サービスを行うことは好ましくなく、本当に必要性のある方が利用すべき制度であるという認識を持つのが大切です。

介護報酬は移送に要する費用ではない

私の地域では小型タクシー初乗り料金540円(1kmまで・2020年7月現在)、以下269mごとに80円づつ加算されます。

以下は通院等乗降介助 通常時間帯における料金体制です(令和2年10月から報酬が変更となっています)。(通常時間帯・8時~18時)。夜朝時間帯(6時~8時 18時~22時)はタクシー料金は変わりませんが、保険1割負担が123円になります。深夜時間帯(22時~6時)という設定もありますが、人員的な問題と深夜はまさに緊急時にあたり、常識的には介護タクシーの範囲ではないと思っています。

以下の自己負担に、国保連を通して市町村に請求する介護保険料882円を加えた額がいわゆる売り上げということになります。基本料金が300円からスタートするメーターも設置できればいいのですが……。メーターを二個付けるのはさすがに無理です。

タクシー
メーター
距離数運賃介護保険
1割負担額
利用者
合計負担額
540~700約1.3km30098398
780約1.8km380478
860460558
940約2.3km540638
1,020620718
1,100約2.8km700798
1,180780878
1,260約3.3km860958
1,3409401,038
料金表は各事業所で異なります。
以下メーターが80円ずつ上がるごとに自己負担も80円ずつ加算されます。
2割負担の利用者は、支払額が98円多くなり、3割負担の利用者は、更に98円多くなります。
車椅子車両の場合はタクシー料金が200円加算され、自己負担も上記の金額に200円が加算されます。さらに当事業所の車椅子を持参する場合、レンタル料として1日300円が加算されます(制度ではない)。
介護職員処遇改善加算Ⅲ及び介護職員等特定処遇改善加算Ⅱ(令和2年10月からの新加算)を算定しているので、通常時間帯は上記の利用者の合計負担額に9円が加算されます。2割負担者は18円、3割負担者は27円が加算されます(介護職員処遇改善加算にはⅠ~Ⅲがあり、Ⅰの加算率が高くなっています。介護職員等特定処遇改善加算にはⅠとⅡがあり、Ⅰの加算率が高くなっています)。

身体介護算定対象

自宅における通院準備(排泄介助・更衣介助・移乗介助・移動介助など)の介助時間に20分以上要するケースは介護度にもよりますが、身体介護の算定対象になります。

病院内の時間ではなく、あくまで自宅での介助に要する時間です。身体介護も基本的には上記料金体制に準じます(介護保険1割負担が249円・国保連を通して市町村に請求する介護保険料2,241円)

以下は寝台(ストレッチャー)車両料金表です(通常時間帯・8時~18時)。サービス内容は身体介護1×2人。移送時間を除いた自宅での介護時間が20分以上という前提です。利用者合計負担額に介護保険料4,482円を加えた料金がいわゆる売り上げになります。
介助の内容は体位変換、バスタオルなどを敷き2人でベッド脇まで移動介助、ストレッチャーに移乗介助、車両までの移動介助、乗車介助、病院ストレッチャーへの移乗介助などです。

タクシー
メーター
距離数運賃介護保険
1割負担額
利用者
合計負担額
630約1.1km1,0004981,498
730約1.5km1,0301,528
8301,1301,628
930約1.9km1,2301,728
1,0301,3301,828
1,130約2.3km1,4301,928
1,2301,5302,028
料金表は各事業所で異なります。
以下メーターが100円ずつ上がるごとに自己負担も100円ずつ加算されます。
2割負担の利用者は、支払額が498円多くなり、3割負担の利用者は更に498円多くなります。
メーターは日中でも2割増しメーターを使用します。
介護職員処遇改善加算Ⅲ及び介護職員等特定処遇改善加算Ⅱを算定していますので、通常時間帯は上記の利用者の合計負担額に48円が加算されます。2割負担者は96円、3割負担者は154円加算されます。

料金体制参照サイト

全国をみると距離制運賃体制をとっている事業所、時間制運賃体制をとっている事業所、併用の事業所などがあり、全国的に料金が統一されているわけではありません。

介護タクシーに参入しているのは、タクシー会社のみではなく、NPO法人やタクシー会社以外の営利法人などが存在します。

参照となるサイトをまとめてみました。

サイトを拝見させていただき、印象を載せています
NPO法人コアラ銚子(千葉県)距離制をとっていて、かなりお安く利用できるようです。
ケアステーション太陽(東京都)介護保険タクシーとして、メーター運賃+介護保険自己負担分をいただいているようです。サイトが削除されたようです(2019年5月確認)。
有限会社トータルケアサービス(宮城県)認可を受けて、かなりお安く利用できるようです。サイトが削除されたようです(2019年5月確認)。
株式会社ストーン・アップ介護福祉事業部(横浜市)初乗り運賃300円。その後100mごとに10円とは、かなり利用しやすい料金体制のようです。