介護タクシーは介護保険による移送サービスのこと

介護保険を使うことで、通院の煩わしさや自己負担の軽減ができます。

介護タクシーとは?

介護タクシーは、一般的に介護保険サービスのひとつである訪問介護に含まれる通院等乗降介助(つういんとうじょうこうかいじょ)を指します。通院等乗降介助は乗務員兼ヘルパーが(通常は単独で)通院等のため、自ら運転する車両への乗車又は降車の介助を行うとともに、併せて、乗車前若しくは降車後の屋内外における移動等の介助又は通院先若しくは外出先での受診などの手続き、移動などの介助を行うとされています。

介護タクシーという名称が周知されてきました。

介護タクシーには様々な定義があります。

当サイトは介護保険サービスの対象であり、主に通院時に利用が認められる車椅子移乗や声がけ、移動、乗り降りなどの介助を含めた移送サービスについて解説させていただきます。
更には福祉車両を利用する介護保険サービス以外の車椅子またはストレッチャー移送についても解説させていただきます。

高齢化が進んでいる現在、訪問診療や訪問看護の充実により受診の必要性がないケースが増加しています。
以前は認められなかった長期ショートステイの利用、レスパイト入院の浸透(家族の休息を目的に、通常のショートステイでは対応できない及び医療的処置が必要な方が利用対象)で、介護保険による移送サービスが利用できないケースも増えています。
ショートステイからの透析通院ケース、レスパイト入院のための移送ケース、小規模多機能型居宅介護に切り替わった利用者の通院ケース、以上はいずれも自費扱いとなります。
今後通院等乗降介助の必要性は増していくのでしょうか?需要が全く無くなることはありませんが、私は徐々に少なくなっていくと予想しています。

事実、私の事業所の利用件数は減少、右肩下がり、前年同期を上回るケースは皆無と言っても過言ではありません。

ティルト式車椅子
ティルト式(座った角度を一定のまま倒せる)車椅子です。フットレス(足を載せる部分)も調整できます。
状態に合わせてリクライニング車椅子をレンタルされる利用者も増えています。1ヶ月の負担は1割負担であれば数百円程度です。
背もたれの角度が調整できるのがリクライニング車椅子、背もたれとともに着座部分の角度が調整できるのがティルト式車椅子です。リクライニング車椅子は長時間の着座の負担軽減効果、ティルト式車椅子は椅子からずれて落ちそうになる方に効果があります。

車椅子には様々な種類があります。要介護2以上であれば、1割負担、2割負担または3割負担で車椅子をレンタルすることができます(2018年8月から一部利用者が3割負担となる)。麻痺がある、身体が傾く、拘縮があるなどの身体状況に適した車椅子を福祉用具貸与業者から提案していただき、利用者側が選択できるのがレンタル車椅子の特長であり利点です。自分に合った車椅子を利用できるので購入するよりもおすすめです。状態に合わせた車椅子専用クッションもレンタル品に含まれます。
大きい、重い、扱いづらいなどの短所もありますが、利用者は徐々に増えています。総合病院受診の際は、長い待ち時間による疲れや負担を軽減するため、特に利用するケースが増えています。
介護タクシーには欠かすことができない用具のひとつです。

介護タクシーとは? | サイト管理者紹介

私は車両50台ほどの中堅タクシー会社の介護部門責任者として業務に携わっています。実際に乗務員を経験、現在も現場で乗務員として、介護員として関わっています。

介護タクシー業務に携わって15年、現行制度や介助内容を解説します。

訪問介護事業所でサービス提供責任者(サービスの調整役)に就いている、59歳、男性です。

介護タクシーは運賃との絡みがあり、ケアマネージャーや利用者からわかりづらいという声をよく聞きます(介護保険の1割または2割の自己負担の他に移送費が発生するため。生活保護の方は保険負担がありません。尚、2018年8月から3割負担者が登場します)。

当サイトは、一般的に「介護タクシー」と呼ばれている報酬制度、及び介助内容、予約方法、料金体制などを解説していきます。
尚、介護タクシーは移送が国土交通省管轄、介護保険が厚生労働層の管轄となっており、運賃形態や移送料金の割引については全国まちまちです。
つまり通院等乗降介助は未だにグレーゾーンであり、制度的にいつまで続くのか、全く予想ができません。
都道府県、市町村、さらに行政担当者によって認識が違っていることがしばしばあり、問い合わせをしても回答が異なることがあります。
当サイトはサイト管理者独自の認識、事業所の方針などが多様に含まれていることをご了承願います。

移動用スロープ
スロープは玄関前などに段差がある際に、安全かつ安楽に移動するため使用します。ロール式のスロープもあります。
スロープ無しでも段差を移動できるのではないかという微妙な環境のお宅もありますが、利用者の不安解消及び家族の安心感のために利用したほうがベストです。

要介護1以上であれば、スロープも車椅子と同様1ヶ月数百円程度で、レンタルができます。通常タイプは折りたたみ式で、開いて使用します。自宅の玄関、上がり框の段差の程度により、環境に最適な長さのスロープが揃っています。また自宅内の小さな段差(廊下から居室に入る祭)には三角型の段差解消スロープが効力を発揮します。スロープととも重要な用具となるのが手すりです。設置する場所、例えばトイレ、居間、玄関などに設置可能。こちらもレンタル可能となっています。また木製のスロープを家族自ら作製し、使用されているお宅もあります。購入品として金属製のスロープ(2本を車椅子の幅に合わせて設置)もあります。
手すりやスロープが適さない環境には、住宅改修という方法もあります。
ご自分のケアマネージャーに相談するのがベストです。※ケアマネージャーの力量、特に行動力に差があるのは確かです。担当ケアマネージャーに不安や不満がある場合、担当変更の申し出、居宅介護支援事業所(ケアマネ事業所)の変更も検討されたほうがよろしいと思います。
スロープも介護タクシーに欠かすことができない用具のひとつです。

介護タクシーとは? | サイト構成

介護タクシーはケアマネージャーなどの関係者もわかりずらいサービスなので、一般の方は尚更複雑と感じているでしょう。そんなわかりにくい部分を現場目線から実例をあげて解説していきます。

介護タクシーを事例を上げながら解説する当サイトは、次の5つの項目から成り立っています。

  • 介護タクシー業務に携わる場合、介護保険の知識が必要となります。第一に報酬獲得を目的とした制度から解説させていただきます。
  • 声がけ、健康チェック、車椅子移乗介助、車椅子移動介助などが主な業務内容です。第二に業務内容について解説させていただきます。
  • 介護タクシーは家族が同乗できるのか、指名はできるのかなど、第三によくある質問の解説をさせていただきます。、
  • 第四に現在の介護タクシーとサービス開始当初から適正なサービスに近づくまで具体的な事例をあげて比較解説させていただきます。
  • 最後に介護保険以外のサービス(インフォーマルサービス)である福祉タクシーやタクシー助成券、身体障害者手帳割引などについて解説させていただきます。
3モーター特殊寝台
特殊寝台(介助用ベッド)からの車椅子への移乗が業務内容のひとつです。身体が硬直している方は2人で移乗介助いたします。
特殊寝台は原則要介護2からレンタルすることができます。

特殊寝台は背もたれ、膝部分の角度が調整できる3モーター型が主流です。ベッド柵、褥瘡予防マットなどを合わせて利用するケースが多く、ベッド上で過ごすことが多い要介護4・5の方には必需品です。ベッドを拒否して、布団で寝起きをされている方もいらっしゃいますが、介助する家族、介助者の負担軽減のため、特殊寝台のご利用をおすすめします。

車椅子、スロープ、特殊寝台の概要を紹介しました。何れも介護タクシー(通院等乗降介助)には欠かすことができない用具です。安全・安楽に移動するため、介助者の負担を少なくするため、用具の有効活用を図っていきましょう。

お問い合わせは、メールでこちらへでどうぞ。

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